F1イタリアGP。

色々な意味で主役はライコネンでしたね。レース序盤はモントーヤアロンソが抜け出し3位以下はどんどん引き離されていきました。11位スタートのライコネンは10位のビルヌーブを抜けず苦戦。フェラーリ勢が他チームより早めのピットストップ。結局、フェラーリ2台は冴えないままミハエル10位、バリチェロ12位。ミハエルはついに数字上でも完全にチャンピオンの可能性が消滅しました。
一方、佐藤琢磨はスタート直後トゥルーリに交わされるも1周目のうちに抜き返し1回目のピットストップまで4位をキープ。順調にピット作業もこなしたかに見えたのですが…翌周に「燃料が入っていないかも…」とチームが再びピットに呼び出し、作業終了後には16位…この地点で見ている側も琢磨本人もガックリでした(結果も16位)。給油リグにトラブルがあったようですが、どうもレース後のコメントを見ると燃料は正常に入っていた可能性もあったみたいで…。残念でなりません。ピットストップ後にBAR勢は両者ともハンドリングが悪化したようで、バトンも8位1Pがやっとでした。
上位勢がピットに入るも、ライコネンはピットに入らず1ストップの模様。重い燃料を積んでいての予選トップタイムは本当に驚異だったということです。ライコネンはピットストップを終えた地点で5位まで浮上。が、このまま行けば…と思われていた矢先、ライコネンの左リヤタイヤにトラブル発生。泣く泣くピットに入らざるを得なかったライコネンは11位まで後退。
上位陣はトップモントーヤ、2位アロンソは変わらず尚、3位にはいつの間にかピット作戦で順位を上げていたフィジケラ、4位にトゥルーリ。2回目のピットストップを終えた地点でもこの順位は変わらず。一方、その頃ライコネンが再び5位まで浮上。さらにトゥルーリを抜き4位、フィジケラに迫っていましたが…痛恨のスピンでまたもや5位に。最終的にライコネンはもう1度トゥルーリを抜き返し何とか4位でゴール。
レース終盤、順調にトップを走っていたモントーヤライコネンと同様の左リヤタイヤトラブル発生。しかし、残り周回数が少ないこともあってタイヤは交換せず。2位アロンソが迫るも、何とかトップを守りきったモントーヤが優勝。
これで残り4戦、アロンソライコネンの差は27Pとなりました。もし次のベルギーGPでライコネンがノーポイントの場合はアロンソが5位に入ればチャンピオン決定となり、俄然アロンソ有利となってきました。コンストラクターズは1-4位のマクラーレンが2-3位のルノーとの差を1P縮めて8P差としました。
次戦ベルギーGPは来週です。果たしてチャンピオン争いの行方は…。