スフィアリーグ2ndステージ観戦記。

日付変わっていますが、金曜日分の日記ということで。その昨日は、ここ数日の疲れからか1日のほとんどを寝て過ごしていました。個人的なドタバタの方は別項で書くとしまして、ここでは2/23に行なわれたスフィアリーグ2ndステージの観戦記なぞを書きたいと思います。既に公式リザルトの方も更新されていますので、そちらも参考にしつつ自分の記憶に基づきながら書いていこうと思います。





開場まで〜あわや…。

当日の自分は物件決めの方を終えてから会場に向かうことになっていました。急遽の参戦の為、この地点でチケットを持っていなかったので、一緒に観に行く予定の親友Kクンを先に会場に派遣、当日券を買って待っていてもらうことにしました。そして、12:30過ぎに彼から来たメールは「1枚しか買えなかった」とのこと。どうやら、本人がいないと2枚以上は買えないとのコトらしく…自分も何とか13:00過ぎに会場に到着したのですが、その地点で当日券は完売とのコト。前回大会ではこの地点でもチケットは買えたので、段々にスフィアリーグへの関心というのも高まっているんだなぁと感じました。と、いう事で仕方がないので周りでチケットを余らせている方と交渉し、定価でチケットを譲ってもらい、中に入って連番で観れるように交渉し、そちらもOK。南スタンドH列113-114番ということで、昨年10月の大会で観戦した位置とほぼ線対称の位置ということで、ベンチも観れますしなかなか観やすい位置での観戦となりました。

リザーブリーグ〜2枠を巡って。

今回はリザーブリーグの段階でのお客さんの入りも前回以上でした。やはり、chakuchaku J.bやFANTASISTAと言った実力あるチームがリザーブリーグから出場ということで、ある意味では注目度も増したものだったからかな?とも思います。尚、今大会からファールに関するルールに変更があり、チーム累積4ファール目からは相手に第2PKの位置からのフリーキックが与えられるというルールに*1なっていました。

前回大会無失点ながら、PK戦で涙を呑みリザーブリーグ落ちをしてしまったchakuchaku J.b(以下チャクチャク)に注目が集まった1戦。前半からチャクチャクペースで試合が展開していきます。4番郡司あやの・10番庄子知美を中心に怒涛の攻めを見せるチャクチャク。しかし、YOTSUYA CLOVERS(以下ヨツヤ)もゴレイロ1番伊藤雅子が好セーブを連発、チャクチャクにゴールを許しません。そしてそのまま前半を0対0で終了。後半に入ってもチャクチャクのボール支配率が上。そんな中、ペナルティエリア内でヨツヤがファールをし、チャクチャクにPKの大チャンス。ところが、これをもヨツヤのゴレイロ伊藤雅子がセーブ。チャクチャクは最大の得点機を逃します。そうこうしているうちに、時間がなくなり、結局0対0のままスコアレスドローで試合は終了。チャクチャクにとっては痛いドロー、一方のヨツヤにとっては大健闘のドローとなりました。

前回まさかのリザーブリーグ残留という結果になってしまったFANTASISTA(以下ファンタジスタ)の巻き返しが期待されたこの試合。一方のヨツヤも初戦の勢いそのままに試合に臨みます。この試合、前半からファンタジスタが優位な試合運び。ヨツヤも時折、カウンターでチャンスを作りますが、決定力に欠けます。そんな中、前半3分。ファンタジスタ2番佐々木蓮が左サイドのドリブル突破からシュート。これが見事に決まり、ファンタジスタ待望の先制点。その後もファンタジスタが押し気味に試合を進め前半を1対0で終えます。後半に入って、ヨツヤが攻める場面も増えたもののファンタジスタが危なげない試合運び。結局、そのままファンタジスタが1対0で逃げ切り勝ち点3をゲット。この地点で2位以内が確定し、待ちに待ったレギュラーリーグトーナメント出場権を獲得しました。ヨツヤはキックインでマイボールになった時に、キックインするまでに時間をかけていたのが勿体無かったですね。勝っているチームならともかく、負けているなら1秒でも早く始めた方がいいのですが…。これでヨツヤは第3試合の結果待ち。

既に2位以内を決めているファンタジスタと引き分け以上で2位以内となるチャクチャクの1戦。この2チームの対戦がリザーブリーグで行なわれているというのが、スフィアリーグの恐ろしさでしょう。そして、試合の方もやはり白熱。試合序盤から両チーム1歩も譲らない試合展開。攻撃の回数はややチャクチャクが多いものの、ファンタジスタの守りも堅く、逆にチャンスを得ることもしばしば。そんな中、前半5分過ぎにハプニング。ファンタジスタの選手とチャクチャク10番庄子知美が激しく衝突。これにより腰を強打した庄子がその場にうずくまり立てません。時計も一旦ストップし、庄子は担架で運ばれ戦線離脱。アクシデントとは言え、チャクチャクにとっては大きな痛手となりました。そこから試合もファンタジスタが攻める時間帯が増えますが、チャクチャクも必死に堪え、前半を0対0のまま終えます。後半に入ってもファンタジスタが攻めますが、無理はしていない感じ。そんな中、後半3分チャクチャク庄子が試合に復帰。会場からも暖かい拍手が送られます。庄子の復帰でチャクチャクも勢い付いたか再び攻める回数が増えますが、ゴールまでには至らず、0対0のドローで試合を終えました。この結果、

順位 チーム名 勝ち点 得点 失点 得失点差 進出
1位 FANTASISTA 1 1 0 4 1 0 1
2位 chakuchaku J.b 0 2 0 2 0 0 0
3位 YOTSUYA CLOVERS 0 1 1 1 0 1 -1 -

となりました。
勝ち上がった2チームは順当と言えば順当でしたが、自分としてはchakuchaku J.bが2位通過というのは意外でした。守備の面での安定感はさすがでしたが、今回も結局得点を挙げることができず、これでチャクチャクは12月の大会から4試合連続で無得点。次回のレギュラートーナメントではここら辺が課題になってきそうです。一方、1位通過のFANTASISTAは2試合通じて良い試合運びで復活を感じさせました。…ってか、スポフェスガッタスユースと戦うワケですけど、ガッタスユース、このチーム相手にどこまでやれるんだろうか…。

開会式&公開組み合わせ決め。

前回リザーブリーグ2位通過の蹴竹Gから順番にレギュラートーナメント出場の8チームが入場。そして今回は選手宣誓等はなく、そのまま組み合わせ決めに。組み合わせの順番は、前回優勝のcarezza(以下カレッツァ)を先頭にASAI RED ROSE(以下ASAI)、Gatas Brilhanntes H.P.(以下ガッタス)、XANADU loves NHC(以下ザナドゥー)、TEAM dream(以下dream)、ミスマガジン(以下ミスマガ)、南葛YJシューターズ(以下ヤンジャン)、蹴竹G(以下蹴竹)の順。最初のカレッツァは順当に1回戦第1試合となるAを選択。2番目ASAIはカレッツァの方を避けるかと思われましたが、Cを選択し、順当に勝ち上がれば準決勝で前回の決勝戦と同じ顔合わせとなる場所。3番手ガッタスよっすぃ〜は、一瞬Bを選択すると思わせつつ(笑)、無難にEを選択。まぁ、リーグ終盤でポイント差がある場合はイチかバチか1回戦からカレッツァと対戦という選択もあるでしょうが、さすがにまだ6回あるうちの2回目ということで無理はしませんでした。4番手ザナドゥーもGを選択し、5番手以降のチームの選択に注目が集まります。5番手dreamはDを選択し、ASAIとの対戦。6番手ミスマガはHを選択し、ザナドゥーと、7番手ヤンジャンがFを選択し、ガッタスと、残った蹴竹がBとなりカレッツァとの対戦となり、1回戦の対戦カードは、

となりました。

1回戦〜またしてもニューヒロイン旋風。

前回王者カレッツァの初戦。実力的にはカレッツァが上ですが、蹴竹も前回大会のように一発のあるチームで侮れないかと思われました。しかし、試合開始直後からカレッツァが蹴竹を圧倒。開始1分過ぎ、カレッツァ2番小島くるみのサイド突破からゴール前にいた11番井本操へのパスがきれいに通り、井本のシュートが鮮やかに決まり先制。小島が起点となる形はカレッツァ得意のパターン。これに動揺したか、蹴竹Gは前半2分過ぎ、味方からのバックパスをゴレイロが処理を誤り、股抜けしてオウンゴール。このイージーミスにより、カレッツァは労せずして楽な試合展開となりました。前半はそのまま終了して2対0。後半に入ってからもカレッツァペースで試合は進みますが、無理な攻めをせず確実なプレーを選択するカレッツァ。蹴竹も何とか攻めようとしますが、決定機は作れずそのまま試合終了。カレッツァが格の違いを見せ付ける試合をし、順当に準決勝進出を決めました。

前回大会で旋風を巻き起こしたASAIと、前回入れ替え戦でチャクチャクをPKで撃破しレギュラーリーグ残留を決めたdream。dreamは経験者20番宇津木めぐみの加入もありチーム力が増した感。開始直後から一進一退の試合運び。dreamはASAIのエース10番山口百恵を押さえ込み、チャンスを作らせません。そして前半1分半過ぎでした。比較的、自陣ゴール前で待機することの多かったdream20番宇津木めぐみが前の方に上がり、前方にスペースがあると見るや、そのままシュート。これが豪快に決まりdreamが先制。dreamは10月以降のすかいらーくCUP・スフィアリーグの試合では初めてのゴールとなりました。その後、ASAIも幾度と無くチャンスを作りますが、元々守備の面では前回大会辺りから堅守を見せていたdreamの守りに阻まれ得点できず前半は1対0とdreamリードで折り返し。後半に入ってもその流れは変わらず、攻めきれないASAI。そうこうしている内に後半5分でした。dreamは宇津木からのパスをゴール前で受けた4番高本彩がゴール左隅に決めて追加点。2対0と試合を決定的にします。一方のASAIは後半残り1分。自陣ゴール前からのフリーキックを10番山口百恵が直接決めるという圧巻のゴール。ここに山口の意地を見た気がします。この1点以降、残り1分を切ってからASAIの怒涛の攻めが始まります。しかしdreamも懸命に守りきり、試合終了。2対1でdreamが準決勝進出を決めました。“全大会準優勝チームを新星の活躍によって破る”と言うのは、正に前回大会でのASAIを思わせるものがありました。

ガッタスは前回大会の雪辱に向けての初戦。ヤンジャンも前回大会のリザーブリーグ1位通過と侮れない相手。試合序盤はヤンジャンが健闘…と言うか、ガッタスがイマイチ波に乗れずスロースターター気味。パスがなかなか繋がらず、なかなかシュートまで持ち込めずに逆にヤンジャンに好機を作られる場面もしばしば。途中、あわや紺ちゃんヤンジャン攻撃陣が2対1になりそうな場面を覚悟のファールでまいちんが止めるという場面もありました。ちょっと「おやおや…?」という感じがしました。中盤過ぎにようやくコレティの突破からチャンスを作ったり、梨華ちゃんコーナーキックからまいちんミドルシュート(惜しくも上のゴールポスト直撃)などを見せますが、得点できないまま前半は0対0で終了。

ガッタスは後半からゴレイロに12月のスフィアリーグ1回戦以来の出場となるのんちゃん投入。会場のガッタスサポーターから、割れんばかりの「希美!」コールが起こりました。そして、後半開始わずか10秒。右サイドを突破したコレティの豪快なシュートがヤンジャンゴールに突き刺さり、待望の先制点。これで波に乗っていくかと思われたのですが…そこからわずか1分後。ヤンジャンは右サイドからチャンスを作り、18番松本さゆきのシュートが決まって同点。その後、ガッタス梨華ちゃんに代えミキティを投入し、何とか突破口を見出そうとしますが、ヤンジャンの守りを崩しきれません。守備の面では1点を取られた場面以外はペースを取り戻し、ゴレイロのんちゃんも序々に試合勘を取り戻していき、好セーブも見られました。そして、両者ゴールのないまま、1対1で試合終了しPK戦へ。ガッタスは12月スフィアリーグ、1月GyaOカップとここ2試合PK戦で落としており、果たしてどうなるか、という所でしたが…。

PK戦でのガッタスのキーパーは後半からそのままのんちゃんが務めることになりました。果たしてこれがどちらに出るか。先攻ガッタスの1番手はまいちん。準決勝まではPK戦は3対3。それだけ1人辺りの責任が大きくなる場面での1番手の大役でしたが、まいちんのシュートはゴール左上に鮮やかに決まり、見事に責任を果たしました。ヤンジャンの1番手は13番吉川綾乃。スクリーンに映るガッタスのんちゃんの顔には緊張が窺えましたし、一方のヤンジャン吉川の表情も緊張が見えました。そんな中、吉川のシュートは見事に決まり、1対1。プレッシャーから解き放たれた吉川は決めた直後から泣いていました。
ガッタス2人目は梨華ちゃん。しばしばこういった場面できっちりと決めてきた梨華ちゃんのシュートは…キーパー正面で、止められてしまいます。ここを決められると苦しいガッタス。会場からは必死の「希美!」コール。ヤンジャン2人目は試合中に同点ゴールを決めた松本さゆき。その松本のシュートをのんちゃんがファインセーブ! 依然、1対1のまま勝負は3人目に託されました。
重要なガッタス3人目はよっすぃ〜。今回、試合中はトラップミスやパスミスがいつもより若干目立ったよっすぃ〜ではありましたが、この場面を任せられるのはやはりキャプテンであるよっすぃ〜しかいません。そして、よっすぃ〜の放ったシュートは見事にゴール。責任を見事に果たしたよっすぃ〜のゴールによって、ガッタス勝利に王手。ヤンジャン3人目は16番かとうはなえ。対し、ガッタスキーパーのんちゃん。そして、ヤンジャンかとうのシュートはゴールの枠内右へ…これをのんちゃんが左足でセーブ! 苦しんだ初戦でしたが、ガッタスは何とか勝利し、準決勝進出を決めました。神様、仏様、希美様。

チーム名 1 2 3 合計
ガッタス ○(11里田) ×(9石川) ○(10吉澤) 2
ヤンジャン ○(13吉川) ×(18松本) ×(16かとう) 1

何とか勝ち上がったとはいえ、観ている限りではガッタスの出来に不安を感じながら次の第4試合を観ていたトモキでした。

試合を終えたガッタスメンバーのほとんどもネット裏から次の対戦相手がどちらになるか観戦していたこの試合。開始直後から押し気味に試合を運ぶのはミスマガ。18番溝口麻衣が好調で、幾度となくチャンスを作っていました。守る時間が多いザナドゥーはファールもかさんで、苦しい展開。数少ないチャンスもミスマガキーパー1番時東ぁみにことごとく阻まれます。そして前半4分にミスマガ溝口が左サイドから放ったシュートが見事に決まり先制。さらにその1分後、ミスマガはPKのチャンスを得、これをミスマガキャプテン15番立花彩野がきっちりと決め、前半を2対0とミスマガリードで折り返し。後半に入ってミスマガは無理をせず、確実なプレー。ザナドゥーも今一歩攻めきれずに2対0のまま試合終了。ミスマガが準決勝進出を決めました。

入れ替え決定戦〜前回同様に…。

ASAIが優位かと思われましたが、冷静に考えればリザーブリーグ時代はほぼ五分の試合をしていた両チーム。前半からASAIが攻め込みますが、なかなか得点まで至らず。一方の蹴竹はキーパーからのロングスローでチャンスを作り、前半3分にはロングスローを直接ヘッドしたボールがASAIのゴールバーを叩く場面も。一進一退の攻防の中、前半終了間際に蹴竹が累積4つ目のファールを喫し、ASAIが第2PKの位置からのフリーキックを得ます。これをきっちり、キャプテン5番マッキーが決め、ASAIが先制。1対0で前半終了。後半に入り、このままASAI優位で試合が進むかと思われましたが、後半3分。蹴竹キーパーからのロングスローを自陣ゴール前でクリアしようとしたASAIの選手*2のヘッドしたボールがそのまま自陣ゴールに入ってしまい、結果的にオウンゴールで同点に。ASAIはこの後再び10番山口を中心に攻めますが、蹴竹も必死の守りでゴールを許さず1対1で試合終了。正に天国と地獄が決まるPK戦へと突入しました。
PK戦は両チーム共に正規のキーパーではなく、蹴竹はキャプテン7番中村摂*3、ASAIは10番山口百恵をそれぞれ起用。先攻ASAIでPKが始まり、結果の方は…

チーム名 1 2 3 合計
ASAI ×(5マッキー) ×(10山口) ×(4山中) 0
蹴竹G ○(10中村佳) ×(7中村摂 - 1

1本目で蹴竹がリードした後のASAI2人目山口。外したくない場面でのシュートでしたが無常にも枠外。その場に倒れ頭を抱え込む山口でしたが、執念で蹴竹2本目のシュートをセーブ。ASAI3人目山中のシュートの行方を祈る山口でしたが、勝利の女神蹴竹Gに微笑みました。これでASAIはリザーブリーグ降格ですが、山口は存在感を見せましたし、チーム最年少にして大黒柱という立場を背負い込むのはなかなか苦しいものもあります。次回、再び這い上がってこれるか注目です。一方の蹴竹Gは前回リザーブリーグではFANTASISTA、今大会でASAIを破るという一発があるところを見せました。チーム力の底上げがあれば、次回大会でも波乱を起こすかもしれません。
尚、この入れ替え戦第1試合をネット裏でガッタスで唯一観戦していたのが、のんちゃん。時折ミスマガの選手数人と話していたり、時東ぁみとじゃれあっている姿が観られたりして、なんとなくですが一安心でした。

せっかくレギュラーリーグに上がってきたヤンジャンにとっては何としても残留したい1戦。一方のザナドゥーにとっても、2大会連続3位の意地があります。そんな両者がぶつかったこの試合はお互いに譲らない展開。ヤンジャンはキャプテン5番松原渓や8番井上ゆりなを中心に、ザナドゥーはキャプテン9番安田美香を中心に攻めますが、ゴールは割らせずに前半を0対0で終了。ザナドゥーは後半からゴレイロに19番大林素子を投入。会場全体も盛り上がります。そして、後半に入っても両者共に譲らず0対0のスコアレスドロー入れ替え戦2試合は前回大会と同じく2試合共にPK戦まで持ち込まれることに。また、ヤンジャンにとっては2試合連続のPK戦となりました。尚、ザナドゥーは後半に引き続きキーパーに大林素子を起用。大林さんがゴール前に立つと、ゴールが小さく見え、それだけでヤンジャンにプレッシャーを与えてるような気すらしました*4。そして、PKの方はと言うと…

チーム名 1 2 3
ザナドゥ ○(12松本) ○(3MANAMI) ○(9安田)
ヤンジャン ○(13吉川) ○(18松本) ○(5松原)

3本目まで両者譲らずに全員が決めて3対3。勝負の行方はサドンデスに…。

チーム名 EX1 EX2
ザナドゥ ×(16早房) ×(8福田)
ヤンジャン ×(12金井) ×(10KONAN)

4-5本目はお互いに外す。ヤンジャンは後攻というコトで、いずれも「決めれば勝ち」という場面ながら、4人目金井アヤのシュートは枠外、5人目KONANのシュートはザナドゥーキーパー大林の左手に阻まれ勝負を決められず。そして、白熱のPK戦は6人目で決着を迎え…

チーム名 1 2 3 EX1 EX2 EX3 合計
ザナドゥ × × ○(17田代) 4
ヤンジャン × × ×(16かとう) 3

ザナドゥー6人目田代さやかが決めたのに対し、ヤンジャン6人目かとうはなえのシュートを大林素子がセーブ。ザナドゥーが劇的な残留を決めました。ザナドゥーは大林素子が意地を見せたのが全て。一方のヤンジャンガッタスザナドゥー相手に5分以上の戦いをしながら2試合共PK戦に泣くという悔しい展開。次回再びリザーブリーグからの出直しとなりますが、上がってくる力は十分あると思います。

準決勝〜エースに明暗。

そういえば、前回大会は1回戦→準決勝→入れ替え決定戦→エキシビジョンマッチ→決勝でしたが、今回は1回戦→入れ替え決定戦→準決勝→(休憩)→決勝の順でした。ちなみに、1回戦〜準決勝まではノンストップで試合が行なわれていきました。

“開始1分までにdreamが先制するようなことがあると、波乱あるかも”と思っていましたが、正にその通りになりました。試合開始わずか30秒でした。dream20番宇津木めぐみペナルティエリアの外からのミドルシュート。これがカレッツァゴールに突き刺さり、カレッツァの出鼻を挫く先制ゴール。前回大会のASAI山口百恵を思わせる“宇津木旋風”が巻き起こった瞬間でした。何とか早い内に1点を返したいカレッツァはキャプテン2番小島くるみお得意のサイド突破などからチャンスを掴もうとしますが、dreamも手堅い守りを見せ得点を許しません。1対0のまま前半が終わるかと思われた中、前半終了間際にカレッツァコーナーキックのチャンス。ゴール前に蹴りだしたボールをdreamの選手がクリアしようとしましたが、これが不運にも自陣ゴールに入ってしまいオウンゴールカレッツァが何とか前半の内に同点に追いつき1対1で後半を迎えます。どちらに転ぶかわからない展開でしたが、後半1分過ぎ。今度はdreamがカレッツァゴール前に持ち込んだボールをカレッツァディファンスがクリアしようとしましたが、これが自陣ゴールに入ってしまい痛いオウンゴール。ここでdreamが再び勝ち越す展開に。懸命の攻めを見せるカレッツァですが、dreamの守りの前にゴールできず、時間だけが刻一刻と過ぎていきます。そして、無常にも得点に動きがないまま試合終了のホイッスル。2対1でdreamが初の決勝進出を決めました。一方のカレッツァは準決勝で敗退。油断では無かったかと思いますが、dreamの宇津木に対応し切れなかった部分もあったかな、と思います。
尚、後半開始から途中までガッタスの面々もこの試合の行方を見守っていました。この時はどちらが決勝に上がってくると思って観てたのでしょうか…。

10月の決勝で戦って以来の両チームの対戦。ガッタスとしては如何にしてミスマガゴレイロ1番時東ぁみの牙城を崩すかが最大のポイントでした。「この試合はPKまでは行かないで欲しい」というのが自分の願い。メンバー的にも前半は攻め中心のメンバー編成を組んでこの試合に臨みました。前半から、ボールキープ率はややガッタスが勝りますが、なかなかシュートまで持ち込めません。そんな中、あさみはポジション取り・動きともに良く、時折決定的な場面を作っていました。しかし、それも得点には結び付かずこう着状態…と、前半4分頃、シュートに行ったガッタスコレティミスマガゴレイロ時東ぁみがゴール前で交錯。時東がその場でうずくまり、一旦時計ストップ。なかなか立ち上がれずに心配でしたが、しばらくして自力で立ち上がりそのまま試合にも出場。会場全体も一安心。そして、前半5分過ぎでした。コレティの豪快なミドルシュートミスマガゴールに突き刺さり、待望の先制点。ガッタスはこの日調子が上がらないメンバーの多い中で、コレティが絶好調でした。前半はそのままガッタス1点リードで折り返し。

ガッタス後半は、カウンター狙いの守備的陣形。この日、攻撃面ではイマイチパスの繋がりが良くなかったガッタスですが守備の面では終始安定していました。後半からゴレイロに入った紺ちゃんは先日のGyaOカップに引き続き、積極的なポジショニングでの守備。この試合では、キャッチミス等もなくほぼ完璧な守りを見せていました。また、相変わらずまいちんの堅実な守備も目立ちました。“抜かれればキーパーと1対1”という場面では確実にサイドに逃げ、ディフェンスがまいちん1人になる場面でも簡単には抜かさせずに本当に鉄壁のディフェンスだったと思います。そんな中で、後半3分にガッタスはまたしてもコレティが見事なゴールを決め2対0とします。後半から投入されたみうなもサイドから上がってシュートを放つなど、この日カントリー娘。の3人は好調だったと思います。後半途中から投入されたひとみん柴ちゃんも自分の与えられた役割を着実にこなしていました。尚、この試合まででガッタスは全メンバーが出場を果たしました。2点目を決めた後も、守備の面では決定的なピンチを迎えることなく2対0のまま試合終了。ガッタスが決勝進出を決めました。しかし、ミスマガもやはり力のあるところを見せていましたし、今後の大会でも上位に上がってくる可能性の高いチームかと思われます。

勝戦〜激戦の果てに。

勝戦は前回大会準優勝のASAI、優勝のカレッツァを撃破し波に乗るdreamとコレティの3得点により勝ち上がってきたガッタスとの1戦。以前、5対0でdreamを破った過去のあるガッタスですが、その時のdreamと今大会のdreamはもう別チームと言っても過言ではない実力。そう簡単には勝てない相手にどう挑むのか…。

決勝でのガッタスのスタメンはゴレイロ紺ちゃん→のんちゃん以外は1回戦と同じ布陣。どうやってdreamの堅い守りを崩していくのかとdream宇津木を如何にして抑えるかが焦点でした。
そして、試合開始直後からお互いに譲らない展開。dream20番宇津木にボールが渡るとガッタスサポーターは「前にスペースだけは作るな!」という気持ちで観ていたかと思われます。そこはガッタスもわかっているようで、よっすぃ〜まいちんで2人がかりで囲んだり、シュートコースを潰したりしていました。身体を張ってシュートブロックする場面も度々ありました。ガッタス梨華ちゃんコーナーキックからのチャンスが何回かあり、直接ゴールを狙ったボールがあわやゴールという場面もありましたが、惜しくも得点に至らず。前半6分過ぎによっすぃ〜に代わって入ったあさみも果敢にゴールを狙いますが、dreamの守りもさすがに堅く、結局0対0で前半終了。

ガッタスは基本的に1回戦と似たメンバー編成。再びよっすぃ〜を投入し、何とか1点もぎ取りたい所。またミキティにも得点が期待されました。後半もガッタス・dream共に譲らない展開。dreamは全体的にイイ守備を見せ、ガッタスに決定機を与えませんでした。ガッタスの方も懸命に守り、dreamに得点は許さず、正に手に汗握る展開。そうこうしている内に時間がなくなっていき、0対0のままタイムアップ。試合の行方はPK戦に持ち込まれました。ガッタスにとっては、あの5・23以来の決勝PK戦へと突入です。

ガッタスのキーパーは今度は紺ちゃん。PK先攻はガッタスとなりました。ガッタス1人目は1回戦に引き続きまいちん。会場全体も息を呑んで見守ります。そして、まいちんのシュートはまたしても豪快にゴールネットへ。ガッタスの中でもPKでの確率は高いまいちんなので、比較的安心して観ていられました。dreamの1人目はこの大会で旋風を巻き起こした20番宇津木めぐみガッタスサポーターは「紺野!」コールでキーパー紺ちゃんを後押ししますが…宇津木のゴール左隅への豪快なシュートに紺ちゃん1歩も動けず。まぁ、これは致し方ないです。と、いうことで1本目は両者決めて1対1。
ガッタス2人目は梨華ちゃん。その梨華ちゃんのシュートはゴール右側の枠内に見事に決まりました。この日1回戦のPKでは決められなかった梨華ちゃんですが、このプレッシャーのかかる場面でよくぞ決めてくれました。一方、dreamの2人目は6番西田静香。今度はどうなるか…と見守っていた中での西田の放ったボールは枠外へ。これでガッタス2対1とリード。
ガッタスの3人目はよっすぃ〜。ここで決めれば、さらにガッタス優位となる大切な場面。そして、よっすぃ〜の放ったシュートも豪快に決まりました。この日、試合ではやや不調だった感のあるよっすぃ〜でしたが、大事なPKでは2本ともきっちりと決め、キャプテンとしての責任を果たし、存在感を見せ付けました。dream3人目は4番高本彩。ここで紺ちゃんが止めれば、ガッタスは王手となる場面。そして…高本はこの場面できっちりとゴールを決めてきました。これもさすがでした。しかし、依然3-2とガッタス優位のまま4人目を迎えることに。
ガッタス4人目はあさみ。ここは是が非でも入れておきたい場面。そして、あさみもここ1番の場面で鮮やかにゴールを決めました。この日の試合でも好調ぶりを見せていたあさみもまた、責任を果たしました。dream4人目は3番阿部絵里恵。ここで紺ちゃんが止めればガッタスの勝利が決まります。会場中の視線が集まる中、阿部の放ったボールは…これも見事に枠内に入りました。4-3とガッタスリードのままついに5人目へ。
ここでガッタスがゴールを決めれば優勝が決まるという場面。5人目にはこの日ここまでガッタスの勝利に貢献してきたコレティ。何が何でも決めてもらいたい場面でのコレティのシュートは…惜しくも、ゴール左に外れました。しかし、今回ガッタスがここまで勝ち上がってこれたのはコレティのお陰ですし、ここで外したのも仕方ないという感じでした。コレティは外しましたが、紺ちゃんが止めればガッタス優勝という状況は変わらず。dream5人目もかなりのプレッシャーがかかる場面。その5人目は16番松永涼子ガッタスサポーター・dreamサポーター、双方の想いが交錯する中放たれたシュートは…見事にゴール。この場面で松永はよく決めてきました。これで4対4となり、このPK戦もサドンデスに持ち込まれることになりました。

チーム名 1 2 3 4 5
ガッタス ○(11里田) ○(9石川) ○(10吉澤) ○(8あさみ) ×(7是永)
dream ○(20宇津木) ×(6西田) ○(4高本) ○(3阿部) ○(16松永)

※5人目終了地点。
両チーム気合を入れ直してのサドンデス。この場面でガッタス6人目のキッカーとなったのはみうな。“5・23の奇跡”に続いてのヒロインとなるのか…固唾を呑んで見守る会場全体。そして、みうなの放ったシュートは、ゴール左隅のポスト内側に当たって、枠の中へ。素晴らしいゴールを決めました。これで三度ガッタス王手。dream6人目は11番絵梨華ガッタスサポーターも「お願い!」という感じで再度の「紺野!」コール。紺ちゃんに全ては託されました。そして、dream絵梨華の放ったシュートは枠内へ向かって…と、紺ちゃんがこのボールを見事にセーブ! その瞬間、ガッタスメンバー&サポーターは歓喜の渦に包まれました。12月・1月とPKに泣いてきたガッタスがこの日は1回戦、そして決勝をPKで勝って見せた…自分、紺ちゃんが止めた瞬間、思わず涙が出てきました…。

チーム名 1 2 3 4 5 EX1 合計
ガッタス ○(11里田) ○(9石川) ○(10吉澤) ○(8あさみ) ×(7是永) ○(4みうな 5
dream ○(20宇津木) ×(6西田) ○(4高本) ○(3阿部) ○(16松永) ×(11絵梨華 4

表彰式。

今回のキャプテンコメントは3位以上の4チームのみでした。そして、優勝したガッタスよっすぃ〜のコメントは…
「応援してくださったサポーターの皆さん、ありがとうございました! 前回、カレッツァさんに『ガッタスさんと決勝で戦いたい』と言われたんですが、今回は惜しくもカレッツァさんが準決勝敗退ということで、決勝では戦えなかったんですが…(以下ちょっと記憶がトんでおります^^;)」
と、前回のカレッツァ小島くるみの一言に再度お返しする形。これでGyaOカップを除くと半年以上、決勝でのガッタスVSカレッツァは実現していませんからねぇ…次回辺り見られるのでしょうか。
…その後、例によって観客の雪崩れ込みが…(苦笑)。この後で場内アナウンスで「前の席に雪崩れ込むのは大変危険です」と言っていましたが、遅いがな…一部観客からは「戻れ!」コールもありましたが、まぁ結局流される感じで…。それはともかく、10月以来のガッタスの優勝と言うコトで、メンバーみんなも晴れやかな表情で場内を1周していましたし、そこは何よりでした。

今大会のガッタス総括。

優勝するにはしましたが、どうもパスミスやトラップミスが目立ち、内容的にはGyaOカップと比べると少し「あれっ?」って感じでした。準決勝までは全てコレティの個人技による得点。ガッタスの持ち味である、パスを繋いでの攻めというのがどうも見られず、準決勝までは本当にコレティ様々でした。よっすぃ〜が守備面はともかく、攻撃面で予想外に不調だったかな…前日のラジオ出演*5も少々コンディションに影響を及ぼしたのかなぁ。ミキティ梨華ちゃんは可もなく不可もなくという感じ。逆に好調だったのはカントリー娘。の3人。攻撃面・守備面共に動きが目立ちましたし、PKでも全員がゴールを決めるなど素晴らしい活躍でした。それからゴレイロ2人は評価できます。久しぶりに出場機会が多かったのんちゃん。ヤンジャン戦最初の数分は試合勘が戻り切らないようでしたが、そこからはほぼ完璧。ヤンジャン戦で2本PKを2本止めたのもお見事でしたし、準決勝・決勝でも堅実な守備でガッタスに貢献しました。紺ちゃんも、今大会無失点。ミスらしいミスもなく、安定した守備でガッタスゴールを守っていました。また、12月のスフィアリーグ、1月のGyaOカップで苦汁を飲んだPK戦で、最後は自らのセーブによって勝利を決定付けました。“個人特訓”の成果が現れた瞬間だったと思います。ひとみん・柴ちゃんは出場時間は短めでしたが、与えられた時間内でそこそこにはやっていたかと思います。まだまだ課題はありますが、優勝という結果を得たことは大きいと思いますし、次回大会、あるいはスポフェスでの試合にも期待したいです。

大会総括。

前回大会より、得点シーンが多くなりつつも白熱した試合が多かったです。特にdreamは、宇津木の加入も大きいですが、決勝まで上がってきたのは決して宇津木1人の力ではなく、チーム全体のレベルも上がっているからだと思います。特に守備面での安定性が目立ち、今後の大会でも上位を賑わす存在になるかと思います。
また、全体を通してイージーミスがだいぶ減ってきました。大会の回数を増すごとに全体のレベルが上がってきているように思います。そして、各チーム力の差というのもだいぶ無くなって来ています。前回大会・今大会を観ても、全11チーム中、半分くらいの5-6チームはどこが優勝してもおかしくない実力があると思います。次回の名古屋大会でも、これまで1回戦・準決勝止まりだったチームが決勝に上がってくる、ということもあると思います。
自分自身、忙しい中ではありましたが、今大会を観に行けて良かったです。次以降も楽しみになってきました。
今大会に関わった皆さん、お疲れ様でした!!!

*1:多少違っているかも…尚、前半の累積ファールは後半には持ち越しされない。

*2:マッキーだったかな?

*3:だったはず。

*4:そう言えば、昨日Qさま!でカレッツァVS青木さやかしずちゃんのPK対決なんてのもやってましたね。あの時のキーパーしずちゃんが正に大林さんと似たような感じ。…ってか、しずちゃん凄かったですねぇ。

*5:午前2時前までラジオのゲストで生出演。