イタリアGP。

ミハエル(シューマッハ)のミハエルによるミハエルの為のイタリアGPでした。そしてそれは運命の神のいたずらによって、このGPあるいは残り3戦のチャンピオン争いにも大きく影響するものになりました。
レース自体は第1スティントこそライコネンがミハエルをリードしたものの、ピットストップでミハエルが逆転。ライコネンも2回目のピットストップまでは3秒前後の差で粘ったものの、それ以降はポジションキープに専念。ミハエルが通算90勝目を挙げました。
予選でのトラブル・ペナルティにより10位からスタートのアロンソはジリジリと順位を上げ、2回目のピットストップ前には5位。前にいたマッサ・クビサとの差を詰め、2回目のピットストップはマッサが先、クビサアロンソが同時。ここで際どいタイミングながらアロンソが前に出て3位までポジションアップ。ここまでの走りはさすがでした。
しかし、残り10周でまさかのエンジンブロー歓喜に沸くティフォシ達とただただ唖然のルノー陣営。アロンソ3位ならポイント差は「8」で済んだものの、このリタイアによる0対10によって、一挙に2ポイント差*1になってしまいました。
今のマシンの力はフェラーリルノーと見ます。そして残り3戦で2ポイントだけアロンソリード。ミハエルの方に分が出てきた感もあります。
また、BMWザウバーのデビュー3戦目クビサの走りに驚嘆させられました。予選6位からスタートで3位にポジションアップ。ミハエル・ライコネンのピットストップ中に暫定ながらトップを走行。その後も後ろのマッサを抑え続け、3位をキープ。2度目のピットストップでアロンソに逆転されたものの、アロンソのリタイアにより再び3位。そのまま表彰台をゲットしてしまいました。21歳ってトモキと同い年だもんなぁ…これは本当にお見事だったと思います。
そしてレース後のトップ3の公式記者会見で皇帝ミハエルの口から「今シーズン限りで引退」との言葉が…。 こちらについては別項にてたっぷり書こうと思います。
そんなワケでチャンピオン争いも、F1界そのものにとっても激動のイタリアGPだったと思います。

*1:アロンソ108P、ミハエル106P。