スフィアリーグ5thステージ観戦記。

既に速報で結果等々は目にしているかと思われますが、今回のスフィアリーグ5thステージの観戦記を書いていきたいと思います。





今回の座席は北Fブロック1階2列18番。これがゴール裏(横)のかなり観やすい位置。しかも横に選手等の入場口があって、そこに姿を見せる選手等もバッチリ捉えられる位置。また、フジテレビのカメラの他に日テレのカメラも来ていたみたいです。また、今大会の新ルールもありましたが、それは本文中にて追々。
※時間・選手等々、多少実際と違う部分もあるかもしれません。その辺は公式記録にてご確認ください。

リザーブリーグ〜FINALへの切符を掴んだのは…〜

序盤からXANADU loves NHC(以下ザナドゥー)ペースで試合が進む。ボールキープ、相手陣内に攻め入る回数の多いザナドゥー。そんな中、蹴竹G(以下蹴竹)も前半4分にカウンターで惜しい場面を作る。その後もザナドゥーペースで試合は進むものの、前半は0-0で終了。
試合が動いたのは後半開始30秒過ぎ。ザナドゥー12番松本美佳里ミドルシュートザナドゥーが先制。蹴竹ゴレイロ20番村田真理子は前が自陣ディフェンスで壁になり一瞬反応が遅れた。
さらに後半3分、ザナドゥー8番福之上真友のシュートが股抜きゴールとなり2-0とザナドゥーがさらに突き放す。
しかし、直後に蹴竹キャプテン7番中村摂のミドルが炸裂しすぐさま1点差に。その後は両チーム共に一進一退で、結局2-1でザナドゥーが逃げ切り勝ち点3をゲット。本戦出場に大きく近付いた。

chakuchaku J.b(以下チャクチャク)は、スタメンのゴレイロにキャプテン1番三宅梢子ではなく2番あじを起用。まずまずの動きを見せる。
チャクチャクは蹴竹ゴール前まで運ぶものの、ラストパスが通らずシュートに至らない。一方の蹴竹も中村摂がミドルを何本も放つなど攻めるものの0-0で前半終了。やや蹴竹ペース。
後半に入り、先に決定機を得たのはチャクチャク。後半3分、相手ゴール前でフリーになった10番庄子知美が渾身のシュートを放つも、これを蹴竹ゴレイロ1番鈴木千登世がファインセーブ。得点に至らず。さらにチャクチャクは直後の後半4分にも9番川島令美が絶好の位置でシュートを放つも枠外。さらにフリーキックのチャンスも活かせず、続けてのチャンスを逃す。
ピンチを凌いだ蹴竹。後半5分、10番高宮悠子からのパスを受けたキャプテン中村摂のシュートが決まる。この1点を守り切った蹴竹が勝ち点3を得、先に2試合終了。第3試合の結果待ちとなる。
蹴竹キャプテンの中村摂ミドルシュートを身につけたり、ドリブル技術も上がったりと着実にレベルアップしていますね。中村の調子がイイとチームも登り調子という感じでした。

後がないチャクチャクはゴレイロにキャプテン三宅梢子を起用。ザナドゥーは引き分け以上で昇格が決まる一戦。
この試合もザナドゥーペースで試合が進む中、チャクチャクも前半4分に4番丸居沙矢香がキーパーと1対1の場面を作るが決められず。しかし、チャクチャクもザナドゥーにゴールは割らせず0-0で前半終了。

後半に入りチャクチャクは前試合でゴレイロとして出場したあじゃが今度はフィールドプレイヤーとして出場。後半2分、チャクチャク三宅のゴールクリアランスがノーバウンドでハーフラインを超え笛が鳴る。これが今大会からの新ルールである「キーパースロー・キックがノーバウンドでハーフラインを越えてはいけない」ルールの初適用となる。ちなみに、キーパーがペナルティエリア内でボールをワンバウンドさせてからのキックがハーフラインを越えるのはOK。各チームのキーパーはこのキックと低いボールでのスローイングの二者択一をそれぞれ判断していました。
その直後のザナドゥー松本のシュートは三宅がセーブ。後半3分にチャクチャクの選手が放ったシュートは惜しくもポスト。さらに後半4分ザナドゥー3番MANAMIが放ったシュートも上のゴールバー。
このままスコアレスドローもあるかと思われた後半6分、ザナドゥーMANAMIのシュートがまたしてもポストを叩くも跳ね返りのボールを再び押し込んでゴール。ザナドゥーが昇格に大きく近付く先制ゴールを挙げる。
勝たなければ昇格が消えるチャクチャクも土壇場の後半ロスタイムに丸居が押し込み意地の同点。しかし、ここでタイムアップを迎え1-1のドロー。勝ち点を4としたザナドゥーが1位で、そして勝ち点3の蹴竹が2位でFINALでの本戦出場権を獲得した。
ザナドゥーは4thこそリザーブ落ちしましたが、グッドウィルカップではガッタスを破り、夏のお台場でもまずまずの成績を残し、今や実力上位のチームですからね。FINALでの台風の目になるかも。
チャクチャクは前から挙げている得点力不足の解消が…最後に1点は入れましたが…。三宅さんのスフィアでの無失点も止まっちゃったしなぁ。FINALでの試合では意地を見せて欲しいなぁ。


尚、リザーブリーグの試合の間には、例によって色んな人が入場口付近で試合を観ていたり色々したりしていました。

などなど。

オープニングセレモニー

いつも通りならここで前大会の成績順に入場→組み合わせ抽選会、の流れなんですけど進行役から「今回は事前に組み合わせ抽選が済んでおり、その対戦順に入場します」とのアナウンスが…これには会場からも「え〜っ!」の声が。タイムスケジュール上の問題とかならわかるんですけど…ちなみに対戦カードは、

だったんですけど…何かしっくり来なかったな。あまりにガッタスにとって“理想的”過ぎる組み合わせでしたし(この日の日記で書いたみたいな…。)、ちょっと不透明。「事前にキャプテンが自らくじを引いて決定した組み合わせです!」って説明していましたが、だったらせめてその抽選の模様をVTRで流すぐらいのコトはして欲しかったです。これじゃ、裏で“何か”の力が働いたんじゃないか、とか勘繰っちゃいますよ(これも上記リンク先の削除線部分参照)。実際の所はわかりませんけど、この「組み合わせ発表」は納得いかないものでした。これについては後ほどさらに書きます。
それはひとまず置いておくとして、入場時には梨華ちゃんの金髪(!)が目立ったなぁ。入場後に選手宣誓(TEAM dream橘佳奈)、その後に恋サル用のコメント撮り(全体で)と、先日亡くなられた元CHOOP(現チャクチャク)の故岩田ゆみさんへの黙祷を捧げ、オープニングセレモニーは終わりました。

1回戦〜順当?波乱?〜

フジの実況は青嶋・佐野両アナが試合ごとにやっていました。試合開始直後からボールキープでYOTSUYA CLOVERS(以下ヨツヤ)を上回るASAI RED ROSE(以下ASAI)。相変わらず10番山口百恵の左足は強烈でしたが、ヨツヤも3番斎藤リコを中心に引き気味に守って得点を許さず。ヨツヤはカウンター狙いが明らか。それが功を奏したか、前半は0-0で終了。
後半もASAIの攻めの時間帯が続くもヨツヤもよく守る。そんな中、後半6分にヨツヤ14番村田千鶴がシュートを放つも惜しくもポスト。さらに跳ね返りも狙うがゴール上。
その1分後、今度はASAI山口の強烈なシュート。ゴール左スミを狙ったシュートをヨツヤのキャプテンのゴレイロ1番伊藤雅子が足でセーブ。さらに終了間際のASAIのフリーキックの場面もヨツヤが守りきり0-0でPK戦に突入。その結果…

チーム名 1 2 3
ASAI ×(5マッキー) ×(10山口) ○(8浅野) 1
(コース) 左ポスト GK正面
ヨツヤ ○(14村田) ×(8小出) ○(3斎藤) 2
(コース) 右スミ GK左手セーブ 左上

ヨツヤの粘りがASAIを上回り勝利。ヨツヤ準決勝進出。ASAIは惜しくも残留決定戦へ回ることとなった。

入場時になぜか梨華ちゃんがビデオカメラ回しながらの登場でした。

    • ガッタス前半スタメン:GK辻・柴田・是永(→藤本)・あさみ・里田

今回からのもう1つの新ルール「9人制ルール*1」の為、ガッタスは必然的にベンチ入り全員が出場するコトに。これについても後述。
序盤は一進一退。ガッタスは7番コレティ、8番あさみを中心に、一方の南葛YJシューターズ(以下ヤンジャン)は後方からキャプテン5番松原渓、前線で13番吉川綾乃、10番KONANらで攻めるも両者決め手に欠ける。
そんな中、前半3分。ガッタスは11番まいちんコーナーキックから3番柴ちゃんミドルシュート。これが相手ディフェンスに当たってコースが変わり、ゴール右スミへ。ガッタス待望の先制点。その後、ガッタスヤンジャンの反撃を受けるも前半7分ゴレイロ1番のんちゃんの好判断の飛び出しによるセーブで得点を許さず、前半を1点リードで折り返し。

    • ガッタス後半スタメン:GK辻・みうな・藤本(→あさみ)・石川(→里田)・吉澤

後半はスタメン総入れ替え。6番ミキティは前半残り1分から続けての出場。後半はガッタスがいいリズムを見せる。9番梨華ちゃん→キャプテン10番よっすぃ〜→後方から上がってきた4番みうなのシュート。これは惜しくもゴールならずも、パス回しが絶妙でした。他にもミキティの左足によるシュート(前半だったかも)や、よっすぃ〜のゴール前での惜しい場面など攻める場面が続きました。ヤンジャンに攻め入られる場面もあったものの、ゴールは割らせず1-0でガッタスが勝利。準決勝はヨツヤと。一方のヤンジャンはASAIとの残留決定戦へ。

ここまで総合1位のTEAM dream(以下dream)と3位のcarezza(以下カレッツァ)との注目の直接対決。尚、dreamのスタメンキーパーはキャプテン7番の橘佳奈ではなく14番杉林沙織。その戦いは前半から両者一歩も引かぬせめぎ合いが続く。そんな中で、ドリームのキックインのボールがカレッツァゴールへ。キーパーの手を掠めたか?という微妙な所もノータッチと判断されノーゴールの判定に。これはどっちとも言えなかったです。カレッツァはさらに個人技に磨きのかかったキャプテン2番小島くるみを中心に、ドリームは3番阿部絵里恵、4番高本彩、そして20番宇津木めぐみを軸にゲームを組み立てる。前半はほぼ五分とも言える内容で0-0で終了。
後半に入り、まずはカレッツァが1分に4番ふるけいこミドルシュートでチャンスを作るもこれは杉林がセーブ。後半4分過ぎからはdream怒涛の攻撃の時間帯。宇津木のシュート、さらにキーパーと2対1の場面、フリーでのシュートなど数々チャンスを作るも必死にカレッツァが守る。宇津木1人をフィールドプレイヤー4人で阻止する場面もありました。そうこうしている内にロスタイムに入り…と、ここでdream宇津木のもの凄いシュートがカレッツァゴールを襲う!…しかし、カレッツァゴレイロ1番赤坂さなえがスーパーセーブで得点を許さない。息詰まる戦いとなったこの試合、結局0-0のスコアレスドローで勝敗はPK戦にもつれることに。その結果…

チーム名 1 2 3
dream ○(20宇津木) ○(4高本) ×(3阿部) 2
(コース) 左スミ 右スミ GK正面
カレッツァ ○(2小島) ○(4ふる) ○(17富田) 3
(コース) 右上 上バー→ゴール内 右?

カレッツァ2人目ふるけいこのシュートはゴール上のバーに当たって跳ね返りがゴール内へ。これで2-2となり、3本目。先攻dreamの阿部のシュートがキーパー正面へ。後攻カレッツァの3人目富田麻帆のシュートが決まり、カレッツァがドリームを撃破。総合優勝へ望みを繋ぐ準決勝進出。一方のdreamはもう負けられない残留決定戦へ回ることに。

前半から目立ったのはFANTASISTA(以下ファンタ)のボール回しのうまさ。6番青谷優衣、9番かりん、キャプテン14番丸山葵の3人を軸にパスがうまい具合に通る。得点まで後一歩のスルーパスもチラホラ。夏のお台場を制しただけのコトはあるなぁ、と。一方のミスマガジン(以下ミスマガ)も18番溝口麻衣、キャプテン15番立花彩野を中心に攻めるも攻めきれない。それでもゴレイロ1番時東ぁみの再三の好セーブで守っていたミスマガだが、前半6分にファンタかりん→丸山(だと思われる)と繋いだ所にゴールを決められる。
後半もファンタペースで試合は進み、ミスマガも反撃を試みるも得点できず1-0で試合終了。ファンタが準決勝へ進出、ミスマガが残留決定戦へ。

残留決定戦〜FINAL本戦出場の為に〜

※実際は準決勝第1試合→残留決定戦第1試合→準決勝第2試合→残留決定戦第2試合の順に行なわれましたが、便宜上、残留決定戦第1・第2試合→準決勝第1・第2試合の順に書いていきます。

残留に向けての激しい戦いとなったこの試合。前半からヤンジャンは吉川、ASAIは山口がシュートを多く放っていくものの、両者ともに得点できず、0-0で折り返し。
後半4分ヤンジャンに決定機。松原→17番大櫛エリカと繋ぎシュート。これをASAIのキーパー1番まぁこが決死のセービングで死守するも、そn代償にヒザを負傷し交代。さらにヤンジャンは後半残り1分で吉川のロングシュート。しかし、これは代わって入ったASAIのキーパー13番牧野朋子がセービング。両者譲らぬまま0-0のスコアレスドローPK戦に突入。尚、ここでASAIはキーパーまぁこが復活、PK戦のゴールを守るコトに。その結果は…

チーム名 1 2 3
ヤンジャン ○(10KONAN) ○(18松本) ○(13吉川) 3
(コース) 右中スミ 左上 左スミ
ASAI ×(5マッキー) ○(10山口) - 1
(コース) GK正面 右下スミ -

ヤンジャンが3人共に正確に決めたのに対して、ASAIは1人目マッキーが外して万事休す。山口は意地で決めたものの、3人目が蹴ることなく決着。ヤンジャンが残留。ASAIはスペシャルマッチへ回ることに。
ヤンジャンは以前より大分まとまってきた感があります。松原の個人技もうまくなっていますし、KONAN・吉川が一緒にボールを運べるようになったのが大きいかな、と。フィクソの位置から松原が上がった時が得点力が増して怖い。お台場3位の実力は本物でしょう。最終ステージでもハマれば上位窺える存在。
ASAIは2試合共にPK戦で敗退。対戦した2チームがしっかり山口対策をしてきたので、得点ができませんでした。FINALは本戦には出れませんが現3強を破った経験を活かして最後まで戦ってもらいたいものです。

総合優勝の為にリザーブ落ちだけは何としても避けたいdreamと一矢報いたいミスマガ。尚、この試合もdreamのゴレイロは杉林で、橘佳奈の出場は無かった。前半からdreamの猛攻が続く。前半2分には高本の強烈なシュートがゴール上を掠め、同4分にはコーナーキックから枠には飛ばなかったものの宇津木の強烈ボレー。それでも何とか守っていたミスマガだがついに前半7分。ゴール前の混戦からdream宇津木が角度のナイ所からのシュート。時東も必死に反応するものの、取れずについにdream先制。前半を1-0で終える。
後半なんとか巻き返したいミスマガ。しかし開始直後またしても高本の強烈なシュート。これは何とか時東が防ぐ。後半3分dreamは高本の折り返しに阿部が合わせ追加点。さらにその直後、今度は宇津木から高本に繋いで3点目。これで勝負アリ。
それでも最後まで勝負を捨てないミスマガは後半6分に16番夏目理緒コーナーキックに溝口が合わせ1点返す。その後はミスマガが最後の意地で攻めを繰り返すが得点までには至らずに終了。3-1でdreamが残留決定戦を制す。ミスマガスペシャルマッチへ。
dreamはカレッツァに負けはしましたが、総合力はやはり高いですね。ミスマガ戦の2得点目は宇津木抜きでの得点。今や、宇津木だけを止めればイイ、というチームではなくなっています。キャプテンで正ゴレイロ橘佳奈が出場しなかったのは気になりましたが…。レギュラーリーグに踏みとどまったコトで、FINALを残しての優位は変わらず(後述)。このまま押し切ってしまうのか?
ミスマガはちょっと伸び悩みの状態かな。プレー云々よりはチーム状態が気になります。これも後述で。

準決勝〜3強全滅!〜

1回戦と全く同じスタメン。開始早々、あさみが電光石火のごとくドリブルで切れ込むもシュートまでは行かず。その後ガッタスは1回戦と同じくやや引き気味に守るヨツヤをなかなか崩せない。そんな中、前半3分。攻め上がるヨツヤ。ガッタスのディフェンス陣も必死に戻る。そんな中、1回戦で見せたように積極的な飛び出しを見せるのんちゃん。ヨツヤ・ガッタスディフェンス・のんちゃんが競る中、ボールは無情にもガッタスゴールへと吸い込まれ…ガッタス、先制点を許す。
巻き返したいガッタス、1回戦と同じくコレティに代えミキティ投入。そんな中、再びヨツヤに攻め込まれたまらず飛び出すのんちゃん。そこを交わされ、まいちん(?)の懸命のスライディングも及ばず、まさかの2失点目。前半を0-2で終了…。

    • ガッタス後半スタメン:GK辻・みうな・藤本(→是永→あさみ)・石川(→里田)・吉澤

これも1回戦の後半と同じスタメン。何としても点が欲しいガッタスはヨツヤ陣内までは攻め込むものの、決定的なシュートが打てない。ゴール前のよっすぃ〜に渡ったボールもうまくヒットしなかったり、シュートを打てなかったり。業を煮やしてコレティを投入するものの、接触プレーでコレティ負傷退場…これで万事休す。
その後もヨツヤを崩せなかったガッタス0-2で準決勝敗退。一方のヨツヤは初の決勝進出。ガッタスに関しては後述。

  • 準決勝第2試合:carezza VS FANTASISTA

この地点で3強唯一の生き残りのカレッツァと波に乗るファンタの対戦。相変わらずのボール回しを見せるファンタジスタに対して、カレッツァも小島の突破などでディフェンスを崩そうとするもゴールには至らず。こう着状態の中、前半6分ファンタ2番佐々木蓮のゴールでファンタ先制。前半を1-0ファンタリードで終える。
後半開始直後もファンタペース。ミドルシュートを放つもこれはカレッツァ赤坂がファインセーブ。意地でも2点目はやれないという気迫が伝わってくる。それに応えたい攻撃陣、後半4分小島がミドルを放つもこれはファンタキーパー1番奥山明日香がセーブ。結局、ファンタジスタが前半の1点を守りきっての決勝進出。カレッツァはここで敗退。
カレッツァは今大会得点0でした。それでもdream相手に無失点で乗り切り、しかも勝ったコトは大きな収穫ですし、準決勝で敗退したものの総合優勝に望みを繋ぎました。


決勝の前に、貧しい子ども達の為にサッカーボールを贈ろうという趣旨が発表されました*2

決勝〜初栄冠はどちらの手に〜

どちらが勝ってもスフィアリーグ初栄冠となる決勝戦。両チームの気迫ムンムン。開始直後にファンタ青谷の強烈シュート。これをヨツヤ伊藤がヒザでセーブ。しかし、序盤ヨツヤはなかなか攻めに転じられず、ファンタペースで試合は進む。前半5分のロングシュートは伊藤がセーブ、同7分のコーナーキックからのチャンスはゴール上、さらに同9分かりんのシュートはポストを叩き跳ね返りをもう1度シュートするもゴール右へ。ファンタジスタが押し気味ながらも前半は0-0。
後半もファンタジスタペースは変わらず、再三の猛攻を仕掛ける。しかし、全てヨツヤ伊藤がセーブ。だが、後半残り時間少ない所で伊藤は足を負傷。しかし、コートに立ち続ける。気迫で攻めるファンタジスタ、守るヨツヤ、両者一歩も譲らずに0-0のままPK戦に突入。

チーム名 1 2 3 S1
ヨツヤ ○(14村田) ×(8小出) ○(3斎藤) ×(1伊藤) 2
(コース) 右スミ GKセーブ 左上 ゴール上
ファンタ ○(9かりん) ×(14丸山) ○(6青谷) ○(2佐々木) 3
(コース) 右スミ GK正面

3人終わって2-2のままサドンデス突入。ヨツヤ4人目はキャプテン伊藤自ら。しかし、この地点で足は悲鳴を上げていたと思われる。そんな中長い助走から放たれたシュートはゴールの上。対し、ファンタ4人目佐々木がゴール右側に決め決着。FANTASISTAがスフィアリーグ初優勝。
準優勝のヨツヤはキャプテン伊藤に尽きるでしょう。足はとうに限界に来てたみたいで、表彰式は車椅子での登場でした。しかしながらよく守りました。ヨツヤは間違いなく守りのチーム。攻撃的チームが活躍する傾向にあるスフィアリーグの中でこの結果は大したものです。
そして優勝のファンタジスタスフィアリーグではトップリーグリザーブリーグを行ったり来たりしていましたが、夏のお台場に続く2大会連続優勝は完全復活をアピール。お台場は自分が見に行けなかった大会ですが、今回の彼女達のボール回し、ドリブルの技術は明らかに数ヶ月前とは違っていました。得点できる選手も増えて、素晴らしいチームになったと思います。惜しむらくはそれがもう少し早ければ年間でも上位3チームを脅かせたかなぁ、ということ。しかし、FINALでも暴れまわる可能性十分です。優勝おめでとうございます。

表彰式。

前述の通り、ヨツヤ伊藤は車椅子での登場。ガッタスコレティは姿を見せず…。上位4チームキャプテンのコメント(簡略化してます)。

  • カレッツァ小島くるみ「試合前に吉澤さんに『決勝でやろう』と励まされて涙が出た。総合優勝の可能性が残ったので次も頑張る」
  • ガッタスよっすぃ〜「また準決勝で敗退してしまったのは残念。でもまだ総合優勝はできるので次で結果を出す。今度こそカレッツァと決勝で」
  • ヨツヤ伊藤雅子「この結果は満足。ただお台場に続いてファンタジスタに負けたのは悔しい。(ファンタキャプテン)丸山を目標に生きていく」
  • ファンタ丸山葵「スフィアではここまで最悪な成績だったから優勝は本当に嬉しい。ガッタス吉澤さんを目標に頑張る」

みたいな感じでした。
退場時のガッタスに「次は勝ってくれ!!!」と思いっ切り叫んだら、みうなが力強く頷いてくれたんでFINALこそはやってくれる…はずでしょう。
以下、雑感と一人ゴト。

  • ルール改正あれやこれや。

ゴールクリアランスのハーフラインルールについては大体把握しました。これによって逆に守備を前掛かりにするコトも可能かと。それをやっていたのがガッタスでした。キーパーがワンバウンドさせてのキックとどちらがいいかはまだチームによって試行錯誤している感じ。
それから9人制ルールですが…多分、入れ替わってはいるんでしょうがそれが観客にはわかり辛い。普段から観ているガッタスはともかく他チームの試合で誰と誰が入れ替わったかまではイチイチ確認しないんで…。実際、ガッタスは9人登録なんで「あぁ全員出たなぁ」ってのがわかりましたが、人数の多いチームに関してはサッパリ。ただ、ファンタジスタなんかは登録は12人ですが今日会場にいたのは9人で、その全員が出ていましたね。少々?だったのがミスマガ。こちらも登録人数は多いのに今日会場にいたのは9人。しかもキーパーユニが2人いて、ずっと時東だけがキーパーで出ていましたし、もう1人のキーパー中澤優子フィールドプレーヤーにしろ、キーパーにしろ出ていたのを少なくとも自分は観ていない。なのでミスマガは8人しか出場してなかったんじゃ、と思うのですが…。最も、9人制ルールはキーパーを除いての話なんで、キーパーで出てたとしても無意味なんですけどね。
最も、登録人数が多いのに人がいないってのはそれこそ幽霊部員みたいな感じだと思うんで、逆にミスマガのチームが今どうなっているかってのが心配ですね。まぁ、この9人制ルールを逆手に取れば「使える選手を9人用意出来ればイイ」という風にも取れますが…それが成功したのが今回のファンタジスタかな。
まぁ、とにかく公平にやってくれればそれでイイんですが。

  • 組み合わせ。

繰り返しになりますが、しっくり来なかったです。ちょっと不透明過ぎ。これだったら、大会前に「今回は事前に組み合わせ決定済」というアナウンス発表もしくは、HP掲載をしてほしかったです。これも繰り返しになりますが「事前にキャプテンが自らくじを引いて決定した組み合わせです!」って説明していましたが、だったらせめてその抽選の模様をVTRで流すぐらいのコトはして欲しかったです。FINALの興行について考えたら“何か”が働いたんじゃないか、という疑問も持ってしまってもおかしくないですし…少なくとも、ファンをこういう気持ちにさせるような方法は取ってほしくなかったです。FINALは再度、以前のように公開形式でお願いしたいものです。

試合観てのガッタスメンバー1人1人の印象を簡単に。あくまで個人的なものなので、もちろん観た人によって違って見えた点はあるかと。

    • のんちゃん

積極的な守備が目立ち、そこは好感。…が、結果的にヨツヤ戦の2失点はこれが裏目に。と、言うより守備の連携不足に感じました。人数は足りてたんで、声出し合っていれば…。ケガで練習参加が遅れたのがやはり響いたかな。

ヤンジャン戦のゴールはお見事。ただ、自陣でのボールキープ時やパスでボールを取られてピンチを作ってしまうコトも幾度かアリ。判断力をもう少ししっかりとしてほしいかな。出場時にはコーナーキックをほとんど柴ちゃんが蹴っていたんで、そこは信頼されてる証拠かと。これももう少しパスコースの見極めをしっかり出来れば。

危険察知能力が以前より増していたように思われます。ピンチを脱するプレーもしばしばアリ。オーバーラップであわやのシーンもあって悪くなかったです。

中盤でボールカットする割合が高く、前線へ運んでチャンスのシーンも。左足シュートも見せ、得点には至らずもまあまあの内容。

今回は自らの突破よりパスを重視していた感じ。シュート数も少なめ。それより何より、準決勝後半で負傷退場、表彰式にも姿見せずケガの度合いが心配。FINAL欠場、あるいは出場できても不完全の状態となると…。

    • あさみ

運動量は豊富でした。時に自陣まで戻ってのディフェンスもありました。ゴールに繋がるプレーが少なかった点だけが惜しい。

比較的安定したプレー。時に絶妙なパスもありました。パスが繋がる、繋がらないは別にしても意図したプレーをしていた気がします。

自陣〜中盤でのプレーはまずまず。ただ、ゴール前でシュートに行ってもイイのでは?…という場面でワンテンポプレーが遅れたり、うまくヒットしなかったりが幾度かありました。特にヨツヤ戦かな。得点チャンスがあっただけに惜かったです。

    • まいちん

相変わらずディフェンスは安定して見れました。ディフェンスに固執せず、前線でのプレーもあり及第点。

負けたとはいえ、特別悪すぎたワケじゃないんですよね。強いて言えば自陣ゴール前での連携ですが、特に誰が悪かったとかではなくて、チームみんなの責任でしょう。FINALに向けてはそこが課題かな…ただ、「特別悪すぎた」ワケじゃなかったですが、アレレ?となった点は結構あったワケで…あと1ヵ月半でどこまで立て直せるのか。
幸いにもdreamとの差は縮めることができたんで…。


いずれにしてもルール・組み合わせ・そしてガッタスとこの3点に関して個人的に煮え切らないまま終わってしまった今大会でした。

今大会を終えての状況と総合優勝の条件。

5thステージを終えて上位3チームの状況はこうなりました。

順位 チーム名 シリーズP 得点 失点 得失点差
1位 TEAM dream 18 18 7 +11
2位 Gatas Brilhantes H.P. 16 13 10 +3
3位 carezza 15 9 7 +2

準決勝進出で2P加算したガッタスカレッツァがレギュラー残留の1Pに終わったドリームとの差をそれぞれ1Pずつ縮めました。これで、この3チームそれぞれの総合優勝条件を考えてみると…

  • ①dreamがFINAL優勝の場合

無条件でdream総合優勝

dreamが準優勝→得失点差での争い(後述)
それ以外なら→ガッタス総合優勝

dreamが準優勝→dream総合優勝
それ以外なら→カレッツァ総合優勝


ここまではわかりやすいかと思われます。②のガッタス優勝時にdream優勝の場合は得失点差になりますが、この場合はdreamが圧倒的に有利です。今のスフィアリーグでは大量得点はしにくくなっているので、現地点での得失点差8は大きすぎる差です。では、この“3強”以外がFINALステージで優勝したとすると、総合優勝の条件は…
<優勝が“3強”以外で>

dreamが準決勝進出すれば→ほぼdream総合優勝(得失点差での争いになるため)
dreamが1P以下→ガッタス総合優勝
※いずれもカレッツァの成績は関係ナシ

dreamが1勝すれば→ほぼdream総合優勝(同じく得失点差での争いのため)
dreamが0P→カレッツァ総合優勝
※いずれもガッタスの成績は関係ナシ

dreamが2敗しなければ→dream総合優勝
dreamが2敗しても→ガッタスとの得失点差での争いのためdream有利


…まぁ、dream有利なのは明らかです。逆に、ガッタスカレッツァの1P差はナイものと考えてもイイでしょう。また、ガッタスにしてもカレッツァにしてもdreamを決勝に進ませては優勝の目がなくなるガッタスに関してはほぼ、カレッツァは完全に)ので、どちらかのチームが自力でdreamを準決勝までに負かす必要があります。どちらにしても厳しい戦いです。だからこそ、公開抽選を求めたいワケですが…。


1ヵ月半後、再び有明で素晴らしい戦いが観られるコトを期待しながら、スフアリーグ5thステージの観戦記とさせて頂きます。

*1:必ず1試合で1チーム9人以上が出場する。

*2:今大会のレギュラーリーグのゴール数分のボール(9個)+FINALでのゴール数分のボール+次回観客から寄せられたボール。